少子高齢化によって日本の高齢者はどんどん増えています。
どの地域でも高齢者の人数は多く、北区でもそうでしょう。
それに伴い、現在ニュースでも問題になっている、孤独死が増加しています。
孤独死が起こった場合の流れとしては、遺体を発見したら、まず警察に連絡します。
事件性はないと判断してから、遺品整理や、部屋の清掃に入ります。
残念ながら、死後数日経過している場合ですと、遺体は腐敗が進んでしまっており、
部屋の清掃はいつもとは違う状況となります。
孤独死のような事故物件扱いになってしまう場合には、
自分で清掃をするのではなく、特殊清掃というプロに
掃除を依頼することが一般的です。
特殊清掃とはハウスクリーニングと違い、
専門の器材を使い、除菌、消臭、体液などを処理してくれます。
一般的には依頼するのは故人の親戚や、部屋の管理会社や大家さんです。
1.北区に関連する特殊清掃の依頼
平成22年のデータによると、北区における一人暮らしかつ高齢者は約22,524名でした。
この数字は年々増えています。
急病で家の中で倒れたり、ガス漏れなどの事故にあったりすると孤独死に繋がってしまう可能性があります。
このような場合、死後すぐに気付かれずに特殊清掃が必要になってしまうケースが多いのです。
高齢者の孤独死以外にも特殊清掃を依頼するパターンもあります。
その一つが自殺です。
平成20年から平成24年まで、北区内における自殺件数363件でした。
そのうち、男性249名で、女性114名でした。
自宅で命を終わらせた場合は、血痕や体液等が床等に染み付いてしまうこともよくあり、特殊清掃が必要となる部屋も多いのが現状です。
また自宅で急性心臓病による死亡の場合もあります。
北区における急性心臓病の死亡者数は、平成20年から平成24年までの間に、
合計408名でした。
発見が遅れると死臭などが発生し、特殊清掃会社に連絡することになります。
残念ながら、北区では平成27年度だけでも381名の方が自宅で孤独死をしている実態があり、この件数は徐々に増えている傾向にあります。
2.東京都北区における特殊清掃会社の選択
特殊清掃会社を選ぶ際に2つのポイントを注意する必要があります。
まずは金額、目安についての料金表があるか否かということです。
ハウスクリーニングと違い、特殊清掃の利用料金は現場の状況によって変わります。
目安の料金がなければ、無断な高額の料金を要求され兼ねません。
もう一つは同業者の中に評判は良いか否かのことです。
ネットで検索することで、情報を事前に把握し、特殊清掃の相場や特殊清掃業者の間の評判を確認しておくと良いでしょう。
必要になったら、早めに特殊清掃を依頼しましょう。
特殊清掃を行う業者によっては、大半が遺品整理も同時に行ってくれます。
どこまで依頼するのか等も明確にしておくと良いでしょう。
「東京都北区で特殊清掃を依頼する前に知っておくべきこと」まとめ
- 北区では平成27年度だけでも381名の方が自宅で孤独死をしている
- 北区における一人暮らしかつ高齢者は約22,524名
- 特殊清掃業者の選定は、目安の料金と特殊清掃業者の間の評判を確認することがポイント