孤独死を発見した場合、特殊清掃が必要になってきます。
今回は東京都世田谷区で特殊清掃が必要になったときに知っておくべきことをまとめました。
1.特殊清掃に関連するデータ
- 高齢者単身世帯は40,120世帯
世田谷区で高齢者の単身世帯、つまり高齢者で一人暮らししている人は40.120人(2010年)います。
高齢者が一人暮らししている場合、持病の悪化等で体調が急変して自宅で死亡してしまった場合、発見が遅くなりがちで遺体が放置されてしまうので、特殊清掃が必要になってきます。 - 急性心筋梗塞での死亡者634人
世田谷区で2008年~2012年で心筋梗塞での死亡者は634人に上っています。
急性心筋梗塞も突然発生して死に至る可能性の高い病なので、一人で自宅にいるときに発症した場合、孤独死になる可能性が高いです。 - 自殺者272人
世田谷区で2008年~2012年の間での自殺者数は272人です。
自殺は人の目に着かないような場合が多く、自宅での自殺が最も多いため、発見されづらく特殊清掃が必要になる場合が多いようです。
2.世田谷区の孤独死の現状
世田谷区では、平成22年~24年の間に、孤独死数が147件(252人)発生しています。
年代では、特に70歳代以上が多いとのデータがあります。
孤独死は単身だけで起こっている場合ももちろんありますが、介護や育児中に介護者や育児者が先に亡くなってしまい、その後世話される側も亡くなってしまうようなケースもあるようです。
孤独死後、3日以内に発見される割合は約35%となっておりますが、一週間以上発見されない場合も35%以上と多い現状があります。
孤独死で発見が遅れると、死臭や腐敗が進み、部屋の現状復帰がとても難しい状況となってしまいます。
3.孤独死が起こってしまったら
どんなに注意をしていても、孤独死は減らすことが難しい現状です。
まずは親族や管理会社、自治体等を利用して連絡を取る回数を増やしておくことで、孤独死後もすぐに発見しやすくなります。
それでも、死後数日経ってしまうと、死臭や体液が滲み出したり、素人が掃除するには厳しい状況になってしまいます。
そんな場合は、特殊清掃というプロの業者に依頼をしましょう。
床が汚れた場合や死臭は特殊で簡単には落とせないものです。
特殊清掃ではそのような場合に専門的な薬剤を使う等し、現状回復を行ってくれます。
業者によっては、一緒に遺品整理も行ってくれる場合もあります。
特に賃貸物件で孤独死が起こった場合は、現状回復が必須になるかと思いますので、早めに業者に相談を行いましょう。
残念ながら、特殊清掃という特殊な業界では悪徳業者もいるようですので、いくつかのホームページを見て、実績が多く安心できる特殊清掃業者を選ぶと良いでしょう。
4.「東京都世田谷区で特殊清掃を依頼する前に知っておくべきこと」まとめ
- 世田谷区では70代の孤独死が増えてきている
- 孤独死してから発見されるまでの期間が1週間以上かかる割合が35%以上
- 孤独死後の掃除は自分でやるよりも特殊清掃業者を探すことが大切