1.特殊清掃のご依頼を検討されていますか?
家族や親族が自宅で亡くなり、特殊清掃や遺品整理のご依頼を検討されていますか?
もしくは、大家として貸し出していた部屋で、入居者が人知れず孤独死の事態などになったなどの理由で、事態の収拾のための特殊清掃業者を探していらっしゃいますでしょうか。
このページでは、特殊清掃の業者を選ぶ際に、チェックしておきたいポイント3点についてお伝えします。
特殊清掃や遺品整理を業者に依頼すること自体、頻繁にあることではなく、初めてこういった依頼をされる方も少なくありません。
依頼がうまくいかず、特殊清掃や遺品整理について考えていた形と違う不十分な結果に終わったり、また予想していたよりも多額の料金を払うことになってしまったりする事態も起こりえます。
また悪徳業者にあたってしまっても、あまりこういった業者を利用しないことからくる知識不足から見抜くことができず、騙されてしまっても泣き寝入りといった事になってしまう方もいらっしゃいます。
適切な依頼を行い、希望に近い結果を得るためにも、これからご案内する3点のポイントである、チラシ・ホームページでの金額表記の見方のポイント、見積もりの際の業者について見ておくべきポイント、独特の死臭がしっかり消臭できる業者を選ぶためのポイントについて、ぜひ確認し、目を通していただくとよいでしょう。
2.チラシ・ホームページでの金額表記の見方のポイント
まず最初に、特殊清掃や遺品整理の業者を探す際、家に投函されていた業者のチラシや、インターネット検索から探した業者のホームページを参考にされる方は多いと思います。
チラシやホームページの内容に目を通す際、特に気を付けるところは料金表の表記の仕方です。
「キャンペーン価格XXXX円から」や、「業界最安価格XXXX円~」といった表記は、つい気をひかれてしまい、考えずに飛びついてしまう人も多いです。
ですが、こういった価格表記をしている業者には逆に注意し、避けたほうが良いでしょう。
一般にキャンペーン価格と書かれている表記の仕方は、いざ見積もり、実施となった際にはるかに価格が上がってしまいがちです。
こういった書き方は業者側に、キャンペーン価格では、最安価格ではXXXX円だけれども、今回は通常価格だから、といった値上げの逃げ道となってしまうからです。
特殊清掃や遺品整理は、その作業の性格上、キャンペーンなどが適用されないからといってキャンペーン期間まで待って実施するといったことが行いにくく、必要な事態においては一刻もはやく作業に取り掛かってもらいたいものです。
ですから、期間限定をにおわせる価格設定に惹かれて問い合わせた方に、通常価格といってより高い金額を提示する、といった少々悪質な手口をとる業者もあります。
もちろんキャンペーンを実施している業者すべてが悪質なわけではありませんが、業者に見積もり連絡を取る際は、チラシやホームページ内にやたらとキャンペーンの内容を謳う業者は避けたほうがよいでしょう。
次に、見込みの価格の表記についてです。
「XXXX円から」としてやたらと安い最低価格だけを表記したり、「基本価格XXXX円」といった表記の仕方をしている業者は、避けたほうがよいでしょう。
最低価格だけの表記で、破格に感じられるような安い値段を表記していても、実際の見積もり金額は大抵の場合最低価格より大幅にアップしてしまうことが考えられます。
また、基本価格といった表記でも、別途車代、延長料金などの名目で追加料金が増えてしまうこともあります。
この追加料金を加算していった結果、ほかの業者よりもかなり高い料金を結果的に請求されてしまうといった事態もあります。
また、パック料金の記載をしている業者もあります。
パック料金には様々な作業の料金があらかじめ含まれているため、割高に見えるかもしれませんが、その料金以上の増額がないことが明記されていれば、先に述べたような基本価格にプラスしていく形式よりも結果的にお得なケースが多いです。
パック料金の参考例: 特殊清掃なごみパック
チラシやホームページを見てまず見積もり依頼をする業者を選ぶ際は、激安価格や最低価格などの、安さを強調した表記に惑わされず、見積もり上限価格やわかりやすいパック料金の記載などがある業者を選ぶとよいでしょう。
3.見積もりの際の業者について、見ておくべきポイント
実際に見積もりに来た業者の態度について、見ておくべきことがあります。
まず、当たり前のことですが、見積金額について明確な返答が得られる業者でなければ、作業をお願いするのは避けたほうが良いでしょう。
実際にやってみなければわからない、といった態度を表明するような業者もいますが、これでは、何のために見積もりに来ているのかわかりません。
しっかりと室内の様子をチェックし、明確な作業見積もり金額を算出してくれる業者に頼んだほうが
いいことは、言うまでもないことです。
次に、見積もりの際の業者の振る舞いについても気を付けるべきでしょう。
不必要なまでに丁寧でないからと言ってその業者を避ける理由にはなりませんが、遺品整理や特殊清掃については、故人の遺品や思い出の品を扱う作業である以上、周囲の物品を扱う際に放り投げたり、必要もないのに手荒に扱うなどの態度が見られる業者は避けたほうが良いでしょう。
特に、普段から不用品回収作業も行っているような業者ですと、遺品整理で取り扱う品が故人の遺品や思い出の品であるだろうといった意識が薄く、遺品をゴミのように扱われてしまうこともあるでしょう。
見積もり作業中において、室内の物品の取り扱いがあまりに荒い業者は、その後の作業の段階であっても雑な作業を行う可能性があります。
また、遺品整理、特殊清掃において、ご遺体由来の血液や体液といった、死臭のもとになるものを無用に室内外に広めないといった観点からも、見積もり中の立ちふるまいや踏み込んだ場所、養生への扱いが雑なところが見える業者には、特殊清掃や遺品整理を依頼しないほうがよいでしょう。
4.独特の死臭がしっかり消臭できる業者を選ぶためのポイント
特殊清掃、遺品整理の業者について、最も重視したほうがいいポイントは、死臭の消臭が適切にできるかどうかです。
ただ片付けや簡単な清掃を行うだけだと、独特の死臭は部屋に残ってしまい、その後その部屋を使用する際の妨げになります。
では、死臭がしっかり消臭できる業者とはどんな業者でしょうか。
具体的には3点、注意すべき点があります。
- まず1点目に、見積もり時に本作業に移るための作業用品をしっかり携行してきているかという点です。
ご遺体由来の独特の死臭は、時間の経過とともに激しくなりますし、臭いの建材へのしみつきもより深くなります。
こういった事実をよく知っている業者であれば、見積もり後、一刻も早く作業にかかることの重要さを理解しているため、現場に向かう際に作業用品を一式携行しているのが普通です。
いったん持ち帰って数日後に作業をします、といった業者ですと、ご遺体由来の独特の死臭の消臭についてあまりに無知といえるでしょう。 - 次の2点目に、今まで業者がどれだけ特殊清掃や遺品整理を行ってきたか調べるのも重要なことです。
およそ100件以上の現場を経験している業者が望ましいでしょう。
この理由は、特殊清掃には単なる片付け作業やハウスクリーニングとは異なる、専門的知識や経験が必要となるからです。
具体的には、ご遺体由来の血液や体液の付着した物品を、しっかり梱包してから運び出すことや、部屋の見えにくい部分のホコリに死臭がしみついているため、見えにくい部分までしっかりと清掃作業を行うことなどがあげられます。
こういった専門知識や業務経験が豊富な業者を選べば、結果的に特殊清掃や遺品整理をトラブルなく済ませることができるでしょう。 - 最後の3点目に、業者が使っている器具や薬品について注意することも必要です。
一般に市販されている消臭剤ではなく、業務用の死臭にも対応した協力な消臭剤を使用する準備があるかどうか、またオゾンを利用した黄色の業務用消臭機を使用しているかどうか、などについてよく調べておくとよいでしょう。
また消臭の効果の測定についても同様です。
しっかりと数値化して消臭効果を作業前後に測ることのできる器具を所持しているか、また臭いの感じ方についての知識があるかなども重要です。
見積もりの際の会話、また持参している作業用品について説明してもらうことで、こういった知識や作業に使われる用具、体制について知ることができるでしょう。
業者の作業により十分な消臭効果が発揮されることで、特殊清掃や遺品整理を行った部屋をその後も快適に利用することができるようになります。
部屋に残ったご遺体由来の死臭の消臭については、特に注意しておくべきでしょう。
5.「ここだけはチェックしておきたい信用できる特殊清掃業者選びのポイント」まとめ
- チラシやホームページの料金表の内容について、上限価格の記載がない、またはキャンペーン料金や業界激安価格を自称する、異様に安い基本価格のみの記載がされている業者は避けるようにする。
- 見積もりに来た際の行動をみた時、部屋の物品への取り扱いの丁寧さが見られない業者は避けるようにする。
- ご遺体由来の独特の死臭をしっかりと消臭できる設備や知識を持っている業者を選ぶとよい。
見積もり時に作業用品を携行している業者、およそ100件以上の特殊清掃や遺品整理現場を経験している業者、業務用の消臭剤や消臭機を使用している業者がそれにあたる。
以上が、信頼できる特殊清掃業者選びのポイント、3点になります。
この3点に注意して特殊清掃業者を選ぶことで、より特殊清掃、遺品整理を問題なく終わらせることができるでしょう。