見積に関して遺品整理業者に対する最低限のマナー

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現在は新聞や雑誌、TVなどでも遺品整理を取り上げることが珍しくありません。
そのため年々、遺品整理業者は増え続けております。

この際、遺品整理の作業において、品質の高いサービスは重要ではありますが…
ご親族や相続人などのご依頼者様が遺品整理業者へ見積を依頼する際に気を付けなければならない点がいくつかございます。

1.納得のいく遺品整理を行うにはご依頼者様自身も常識的な振る舞いが必要

1-1.相見積は構いませんが、限度を超えた多くの業者を呼ばないこと

新聞やTVなどマスコミの多くが遺品整理業者を選定する際は、必ず数社の相見積をするように警告しております。
大半のご依頼者様は初めて遺品整理業者へ作業を任せることになり、このような行為はもちろん正論です。
しかし最近は限度を超えて過剰になるご依頼者様も多く、1kアパートの遺品整理の現場へ6社も業者を呼んで相見積される例も目立つようになりました。
通常なら2社か3社程度も見積に来ていただければ十分ではないでしょうか？

また相見積される際は必ず電話連絡などで事前に、見積に来ていただく業者へ見積に必要な時間を伺うことをお勧めします。
大抵の業者は、30分から45分くらいの見積時間が多いと思います。
この場合は1時間単位で、1社ずつ業者に来ていただく時間割を考えましょう。

1-2.必ず業者同士が同じ見積時間にならないように、配慮するべき

ご依頼者様の中には、面倒だからと同じ時刻に多くの業者を呼び寄せる例もございますが、これは明らかにマナー違反です。
なぜなら各業者毎に少なからず企業秘密がございます。
どこの業者もその企業秘密を同業他社に知られたくない筈です。
各業者による企業秘密は、ご依頼者様だけに説明したいと考えている筈です。

特に優秀な遺品整理業者ほど、同業他社に知られたくない企業秘密をたくさん抱えており、このノウハウが遺品整理作業の品質を高める役割にもなります。
そのため、もし同じ時刻に多くの業者を呼び寄せた場合、優秀な業者ほど「本気の説明」が出来ない筈です。
おそらく同業他社に知られたくないために、いつもとは違う「手抜きの説明」しか出来ない筈です。
品質の高いサービスを望まれるご依頼者様にとって、これでは本末転送になってしまいます。

1-3.直前に見積のキャンセルは絶対にしないこと

たとえば3社の業者に対して9時と10時と11時に、それぞれ1社ずつの見積依頼をしたと仮定しましょう。
業者によっては、作業途中に作業現場から見積に向かう場合や、事務所から見積現場へ向かう場合などもあり、状況は様々です。
そんな中、9時の見積に来ていただいた最初の業者の印象が良く、ご依頼者様はすぐに作業成約する場合もございます。
この際にご依頼者様は10時と11時に見積現場へ向かっている業者に対して、見積をさせないで一方的に直前にキャンセルする非常識な例も多々目立つようになりました。
当然、10時に見積をする予定だった業者は、見積現場へ向かっている途中でしょう。
また11時に見積をする予定だった業者も、見積現場へ向かっている途中かもしれません。
もしかして、それぞれの業者は無理にスケジュール調整して、見積現場へ向かっていたのかもしれません。

もしこのような場合、ご依頼者様の最低限のマナーとして、9時と10時と11時に、それぞれ1社ずつ必ず見積していただきましょう。
たとえ最初の1件目の9時に見積に来ていただいた業者の印象が良いとしても、後の業者を無視する行為はマナー違反と思います。
（見積依頼をキャンセルするような行為は、最低でも前日まで業者へ連絡するべきでしょう。）

業者にばかりサービスを要求するのではなく、ご依頼者様自身も常識的な振る舞いが望まれていると思います。