初めての遺品整理

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遺品整理が初めての際は非常に分からないことばかりで、何から手を付けて良いのか?
そんな心配事がある方は、心の平安を保つために是非参考にしてほしいことが多々ございます。

1.遺品整理には、心強いプロの業者が存在しております

1-1.初めて遺品整理をする方に、知っておいてほしいこと

遺品整理を業者に依頼する、ということは、人生においてそう何度も起こることではありません。

賃貸で大家さんをしていない限りは、多くの方が、人生に一度、もしくはあって二度という体験になるのではないでしょうか?
そのため遺品整理を行う時には、多くの戸惑いとためらいを感じることになるはずです。

自分は捨てても構わないと思った品だが、本当に捨てても問題はないのだろうか?
私たち家族には不必要な物だが、故人が大切にしていた物を捨てるには忍びない……。
諸手続きのために必要な物があるが、故人がどこにしまったのか、さっぱりわからない。
業者は本当に故人・遺族の気持ちをくみ取ってくれる業者なのだろうか?

こんな風に初めて遺品整理を始める前に、戸惑いとためらいを多く覚えている方も多いのではないかと思います。

しかし、初めての人であっても、遺品整理を何度も経験したことのある人であっても、共通して変わらない思いがあります。
それは「今は亡き故人との別れを忍びながら、故人を天国へと気持ちよく旅立たせてあげたい」という気持ちです。

ぜひ遺品整理を業者に頼む際には、いつもこの気持ちを忘れないでいてください。
良い遺品整理業者に出会えたなら、その思いは必ず業者に伝わり、良い作業を生みだします。また「故人のために、何をお願いしておくべきか」がわかりやすくなり、依頼もしやすくなるはずです。

ぜひ一生に一度、また二度あるかどうかの遺品整理を悔やむものにしないよう、故人への想いを大切にして、取り組んでいきましょう。

1-2.初めての遺品整理で押さえておきたいポイント

また故人への想いを大切にすることと同時に、実務的な面で確認しておきたい、押さえておきたいポイントがあります。具体的には下記のようなポイントです。

  1. 賃貸住まいの場合、部屋をいつまでに返さなければならないのか。遺品整理に充当できる作業日数はどのくらい確保が可能か。
  2. 遺品の中に不用品として処分しなければならない物は、どの程度の量があるか。
  3. 遺品整理後、消臭作業やクリーニング作業等の特別な作業は必要か。
  4. 故人とご依頼者とのお住まいが離れている場合で、作業現場に立ち会う日数がとれるか(立ち会いのもと作業を行われた方が、貴重品を処分される等のリスクを低減することができます)。
  5. 故人が遺言書を残している可能性がないかどうか(ある場合は、遺品整理業者に捜索を頼まなくてはなりません)
  6. すでに遺言書が手元にある場合、そこに形見分けについての指示があるかどうか(ある場合は形見分けに必要な物をリスト化し、遺品整理業者にそれを捨てないよう指示を出さなくてはなりません)
  7. 供養が必要かどうか(遺品整理業者には、捨てるに忍びない故人の遺品を、供養してから処分してくれるところがあります)

その他にも遺品整理にあたっては注意しなければならないポイントがいくつかありますが、遺品整理において重要なこと、業者に注意してほしいことは必ずリスト化して忘れないようにしておくこと、それを行ったかどうか後でチェックすることが必要になります。

特に遺品整理では本当は必要なものを捨ててしまう等して後から取り返しがつかなくなることが多いため、確実に残しておきたいもの、探し出しておきたいものも必ずリストアップして、それが遺品整理で見つかったかどうか、捨てられていないかどうかをチェックすることをお勧めします。

ちなみにですが、遺言書が遺品整理中に見つかった場合は、決して開封してはいけません。封印されている遺言書は家庭裁判所に持ち込み、相続人立ち会いのもとで開封しなければならないからです。勝手に開封すると5万円以上の罰金が科せられることがあるためくれぐれもご注意ください。また勝手に遺言書を破棄してしまったり、改変してしまったりした時には、相続欠格者とみなされることがあります。

遺言状は遺品整理中に見つかりやすい重要な貴重品となるため、くれぐれも取扱いにはご注意ください。

1-3.遠慮せず、遺品整理業者をうまく活用しましょう

初めて遺品整理を行う方の中には、「こんなに大変な作業を、知らない人にお願いしてしまっていいのだろうか」「失礼ではないのだろうか」と戸惑われる方も中にはいます。

しかし、それを専門に事業を営んでいるのが遺品整理業者です。
ぜひ、変な遠慮はせずに、「自分を手伝ってくれる、サポートしてくれる存在」として、何でもお願いしてみてください。

良い遺品整理業者は、プロの作業、プロの仕事でご依頼者を助けることに心から喜びを感じ、自分たちの仕事にプロとしての自負心とプライドを持ってあたっているものです。
そこに変な遠慮は無用です。
むしろ難しい、大変な作業をお願いし、優秀な遺品整理業者をまた一歩上のステージが目指せる業者として育ててあげる、そんな気持ちでいていいのではないかと思います。

ぜひ自分たちをサポートしてくれる頼もしい存在として、難しくて大変なお願いでも、それが業者の役に立つのだと信じて、遺品整理業者をうまく活用していきましょう。